雑な記

ネットワークエンジニアのメモ書き。

なぜ自ら不適切行為を晒して炎上するのか?

もう珍しい話ではなくなりましたが、ここ最近立て続けにニュースとなっていましたので考察したいと思います。アルバイトがやらかすことを「バイトテロ」と呼ぶらしいですね。

 

ビッグエコーは過去の件を蒸し返されたようですが…。

くら寿司に関しては続報があり、かなりの怒りが伺えます。

 2月8日をもって雇用契約を終了し、退職処分としたと同時に、刑事、民事での法的処置の準備に入ったことをご報告いたします。

 

理由

1. このような状況の中、ご来店いただき温かいお言葉をかけてくださるお客様、株主様、お取引先様に対し上場企業としての責任を果たし、全国で共に働く約33,000人の従業員の信用回復の為。

 

2. 多発する飲食店での不適切行動とその様子を撮影したSNSの投稿に対し、当社が一石を投じ、全国で起こる同様の事件の再発防止につなげ、抑止力とする為。

 

法的処置について明言したのは強烈ですがきちんと理由も書かれていますので、私は敢えて明言したことを支持します。が、今回の本題ではないのでまた別の機会に。

目についたのでバイトテロを例として挙げましたが、バイトテロに限らず自ら不適切行為を晒して炎上してしまう人たちを考察します。

 

本人たちの言葉

それなりに炎上した案件は、本人の動向を書いた記事がそのうち出てきます。そこに書かれていることは「こんな大事になるとは思っていなかった」「本人は憔悴しきっており会話もままならない」というような文言が並んでいます。

なぜこんな大事になるとは思っていなかったのか。それは見られている意識がなかったからですが、もっと言うと「インターネットの恐ろしさを認識していなかった」からだと思います。

 

知ってはいても認識まではしていない

私自身、SIerとして働いていると周りはITリテラシーの高い人たちばかりですので勘違いしがちですが、世の中にはインターネットとはどういうものかよくわからないまま利用している人たちが大勢います。

ただ炎上する本人たちも全くわかっていないわけではなく、学校の授業でも教わっているでしょうし、これまで炎上してきた先人たちのことも少なからず知っているでしょう。

しかし、なんとなく知ってはいても認識までには至っていないように思えます。それはなぜか。私は携帯電話(スマートフォン)が原因の一つだと考えます。

 

ケータイとインターネット

話が逸れます。

私は20代後半です。小さい頃から父親の仕事の関係で家にWindows 98があり、小学校高学年の頃にはWindows XPかつ定額制のインターネット環境がありました。ゲームなんかよりもPCのほうが面白く、自宅サーバを立てたり手打ちのHTMLサイトを作ったりして遊んでいました。

(当時はガラケーなんて言葉はありませんので、)ケータイを持たせてもらえたのはPCに触れ始めてから数年後のことです。機種はdocomoF505iでした。これ、日本国内初の指紋認証を搭載した端末なんですよ。AppleがTouch IDを搭載する10年前のことです。

次のケータイはauW21CAだったと思います。この頃にはまだ貴重な、ケータイでPCサイトを閲覧できるフルブラウザを搭載していました。しかし、フルブラウザといえど今のスマートフォンのブラウザに比べたらオモチャみたいなもので処理は重たいし、まともに閲覧できないサイトも多々ありました。

単純に画面サイズが小さいこともあり、インターネットへの入り口がPCだった私にとっては、ケータイの情報量の少なさが不満で仕方ありませんでした。

 

本題に合わせて言うと、インターネットの広さを認識しづらいと感じていました。

 

スマートフォンとインターネット

今はスマートフォンになり、格段に情報量が増えました。しかし、インターネットの広さを認識しづらいという点では、大きく変わっていないように思います。 

その理由は「アプリ」という閉じた世界です。Twitterアプリをインストールして、知り合いをフォローする。TLに流れるのは仲間たちの楽しそうなつぶやきや写真。仲間内のノリで楽しんでいるうちに、頭ではわかっているつもりでも公共の場と同等である認識ができなくなってくる。終いには不適切行為の動画を自らアップロードし、炎上する。

 

こういうことではないでしょうか。

 

教育現場での対策

例えば学校の授業で、Yahoo!リアルタイム検索でも使って炎上しそうなツイートを見つけるのはどうでしょうか。自分で炎上するツイートがありそうなキーワードを考えて、検索する。良さげなツイートを見つけたらフォロワーを漁るなりググるなりして、ツイートしたユーザの情報を収集する。最も炎上しそうなユーザを発表した人が優勝。実際にインターネットの広さ、恐ろしさを体感してみることが手っ取り早いと思うんですよ。どうですか?

 

ただし、これをやると授業を行った先生が炎上するかもしれません…。自己責任でお願いします。